8月5日より開催の第62回ロカルノ国際映画祭、ラインナップ発表
現地時間7月16日、ミラノ(イタリア)のスイス・センターにて第62回ロカルノ国際映画祭の会見が行われました。会見には、映画祭総裁のマルコ・ソラリらが出席。今年のラインナップが発表されました。また、今年の目玉企画として開催される大々的な日本アニメーション特集<Manga Impaact>のラインナップについても、ロカルノ国際映画祭ディレクターのフレデリック・メールならびに<Manga Impaact>を共催するトリノイタリア国立映画美術館ディレクターのアルベルト・バルベーラより発表されました。世界4大映画祭で、また来場者20万人を超える国際映画祭で、大規模な日本アニメーションの特集上映が行われるのは初めてとなるだけに、ヨーロッパでも期待が高まっています。
第62回ロカルノ国際映画祭は8月 5日〜 8月15日まで開催されます。
主な部門)
■ インターナショナル・コンペティション部門
日本からは、細田守監督の最新作で話題集めるアニメーション『サマーウォーズ』(8/1日本公開)、2008年本映画祭において『愛の予感』でグランプリを受賞した小林政広監督の新作『ワカラナイ』が選ばれています。
■ “今日の作家” コンペティション部門
日本からは、押井守原案・脚本を西久保瑞穂監督が映画化したアニメーション『宮本武蔵/双剣に馳せる夢』と、イメージフォーラム・フェスティバル2009の大賞作品である『ニコトコ島』(監督:大力拓哉・三浦崇志)が選ばれています。
『白蛇伝』(58)から『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)まで約30作の長編アニメと『鉄腕アトム』にはじまる約20作の人気テレビアニメ、さらに手塚治虫、川本喜八郎らをフォーカスした短編アニメを上映<レトロスペクティヴ>と、高畑勲、富野由悠季、板野一郎、山賀博之、石井克人らを招く<交流-ワークショップ>、さらに<エキジビション><出版>の多岐に渡ってManga=日本のアニメーションを特集します。
執筆者
Yasuhiro Togawa