★第409回現代中国映画上映会(定期上映会)★
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●上映作品:劇映画《上海家族》
       2001年上海映画制作所制作
       35mm/カラー/ビスタサイズ/96分/日本語字幕スーパー
       原題◎假装没感覚(Shanghai Woman)
       原作◎徐敏霞『站在十几歳的尾巴上』
       監督◎彭小蓮(ポン・シァオリェン)
       脚本◎彭小蓮(ポン・シァオリェン)、徐敏霞(シュィ・ミンシァ)
       撮影◎林良忠(リン・リァンヂョン)、朱東葺(ヂュ・ドンロン)
       主演◎呂麗萍(リュィ・リーピン)、鄭振瑤(ヂェン・ヂェンヤオ)
          孫海英(スン・ハイイン)、胡歌(フー・ガー)
          呂凉(リュィ・リァン)、周文倩(ヂョウ・ウェンチェン)
          王鏡超(ワン・ヂンチャオ)
●上映日時:9月16日(土) 午後6:55〜(開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
(文京区役所がある文京シビックセンター2F)
東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 直結
都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 直結
地図: http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1200円(会員)、1600円(非会員=当日)
       HPに100円割引券がありますのでご利用下さい。
●入 会 金:600円(同時入会可、有効期間1年)
年間フリーパス(8100円)もあります。

《上海家族》
 15歳の女の子、阿霞(アーシァ)の父に愛人ができ、不倫関係を2年も続けているという。そんな夫に愛想をつかした母は離婚を決意し、阿霞と一緒に実家に戻った。しかし、祖母の家は阿霞たちが一緒に住むには狭く、そのためか祖母は母の出戻りを軽率だとたしなめる。間もなく阿霞の叔父が結婚するため母子の住む部屋はないからと、すぐに阿霞たちに出ていってもらいたい様子だ。阿霞は母に冷たい祖母のことをよく思わなかった。
 母は阿霞のためを考え、妻を病気で亡くした子持ちの李(リー)さんと再婚した。
しかし、李さんの息子・強強(チァンチァン)は、自分の勉強部屋を減らされたりした生活上の不便もあり、突然の闖入者である阿霞たちを邪魔者扱いする。阿霞はストレスがたまった。
 母が強強に買ってあげた靴のことで、真面目で堅実だというふれこみの李さんが本当はうるさくて単にケチな男だとわかってしまった。失望した阿霞は幸せな家庭を持つ友人の侃侃(カンカン)が羨ましくてならない。家族が2人から4人になったのに李さんは水道代が2倍になったと文句を言う。阿霞は自分のために我慢するのをやめるよう母に進言する。あまりに当たり前のことにさえ細かく口うるさい李さんと別れ、母は阿霞を連れて彼のもとを出た。そして、川べりに小さな部屋を借りた母は阿霞と一緒に慎ましくも素敵な生活を始めるのだった。

 監督の彭小蓮は本作の他、《上海紀事》(1998年)、《美麗上海》(2003年)、《上海倫巴》(2006年)といった上海を舞台にした作品群を発表している女性監督で、北京電影学院では陳凱歌や張藝謀らと同期であった。日本のドキュメンタリー監督である小川紳介の未完の作品『満山紅柿』を完成させたのは彼女である。
 原作者の徐敏霞は1981年生まれ。高校生の時に書いた友人の体験を元にした小説『站在十几歳的尾巴上』が注目を浴び、大学入学直後に彭小蓮と共同で本作のシナリオを仕上げた。現在は復旦大学院生。
 主演の呂麗萍は《古井戸》《青い凧》《スパイシー・ラブ・スープ》でもお馴染みの中堅女優。本作で共演した孫海英と結婚したことでも話題を呼んだ。

★★★今後の上映予定★★★
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 9月16日(土) 18:55〜 《上海家族》(監督:彭小蓮,主演:呂麗萍)
10月 7日(土) 18:55〜 《アバウト・ラブ》(主演:李小lu、陳柏霖)
11月 3日(金) 10:10〜 《大いなる路》(原題:大路)
         12:15〜 《女神》(原題:神女)
         13:50〜 《八百屋の恋》(原題:労工之愛情)
               《孤島の二人》(原題:浪淘沙)
         15:45〜 《大いなる路》(原題:大路)
         17:50〜 《女神》(原題:神女)
         19:25〜 《八百屋の恋》(原題:労工之愛情)
               《孤島の二人》(原題:浪淘沙)
 2月26日(月) 18:55〜 上映作品未定(1作品上映)

上映会場は11月を除きすべて文京シビックホール(小ホール)になります。
文京シビックホール(文京シビックセンター)の地図は次のアドレスをご覧下さい。
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm

11月3日の上映会は、シビックセンターの地下2階にある会議室を利用し、会員限定でのDVD上映会となります。11月分の4作品は現存では中国映画最古の作品を含む無声映画です。

現代中国映画上映会
113-0033 東京都文京区本郷1-5-17 三洋ビル63
http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/

関連作品

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