現実の続き夢の終わり
台湾マフィアとの麻薬取引の最中に、日本人ブローカーが乱入者の銃弾に倒れた
恋人の悲報に女性が犯人探しを始める・・・・
「Jam」で長編デビューしたチェン・イー・ウェン監督が「台湾版ニキータ」に挑
戦!
現実の続き夢の終わり/a chance to die
2000年GWロードショー予定
2000年/日本映画/100分/製作:チーム・オクヤマ/配給:日活
<INTRODUCTION>
90年代より、目覚しく台頭してきたアジアソニューウエイプの中で、実力派のク
リエイター達を次々とハリウッドヘ放出してしまい、ある種の区切りをつけた感の
ある香港映画界、其れゆえ、世界の映画人が今、最も注目するのが台湾`ニューウ
ェーブを巻き起こしている台湾映画である。
ホウ・シャオシェンー「非情城市」「フラワーズオブシャンハイ」
エドワード・ヤン「カップルズ」
チェン・ユーシュン「ラブ・ゴーゴー」
いずれの作品も世界各国の映画祭にて、高い評価を受けている。そんな中、新た
に注目されているのが“チェン・イーウェン”である。エドワード・ヤンの右腕と
して実力を養ってきた彼は94年の短編「暴カの情景」でその実力を国内外に知らし
め、続く初の長編デビュー作「Jam」では台北に生きる若者達の今を痛々しくも優
しく描き上げ、台湾映画祭新人賞を受賞するなど絶賛を浴びた。
そんな彼が次回作に是非と、ラブコールを送ったのが日本の女優“水野美紀”で
ある。映画「カメラII」テレビ「踊る大捜査線」等、観るものの心をホッとさせる
笑顔の中に時折り見せる鋭いまなざし彼女の内に秘めたパワーは、郷愁感覚あふれ
る中に常に新しい躍動感に溢れる作品を食欲に生み出す台湾映画にぴったり融合す
る。
また本作品は巨匠”深作欣二”監督自ら監修を務め、よりリアルに混沌とした台
湾ヤクザ社会を描き上げます。タランティーノを始め、世界の若手クリエーター達
がこぞって尊敬の念を寄せる深作映画、彼の眼差しは今、台湾へ注がれています。
この夢のようなコラポレーションがアジア映画の歴史に新たな1ぺ一ジを刻む事で
あろう!
<STORY>
1999年、夏、台湾
日本人ブローカーが、慣れた仕草で台湾マフィアとの麻薬取引を始めている。
そこに突然現われた乱入者が、銃幸乱射して現金を強奪していった。
日本人女性、加奈子は、自分の耳を疑ったまま台湾に飛んだ。銃弾に倒れた
婚約者の悲報。しかもその最愛の人は麻薬の売人だったのだから……。
加奈子は、事の顛末に深い悲しみ、強い怒りを感じずにはいられなかった。
婚約者と行動を共にしていた前田と共に、加奈子は勇敢にもマフィアを訪ね協力
を仰ぐ。が、事なきを得ようとしている彼らに軽くあしらわれてしまう。そんな
マフィアたちの様子に疑問を感じ、自分達の力だけで乱入者を捜し始める加奈子
たち。だが、不運にも前田まで銃弾に倒れてしまった。
加奈子の行動に翻弄される台湾マフィア達。
台湾マフィア達の仁義無き抗争が始まる。
異国の地”台湾”に一人取り残された加奈子。しかし、もう立ち止まることな
ど出来ない。前進するしかないのだ。「心細い…」そんな気持ちを心に封じ込め
てでも……。
ある時、加奈子は一人の情報屋の存在を知る。その彼の助けを借りながら、新
たなる運命を切り開いていく。
かたく復讐を心に誓った燃える彼女の戦いが今、ここに始まった……。
<STAFF>
監督:チェン・イー・ウェン
脚本:チェン・イー・ウェン、スー・チャオ・ピン
<CAST>
水野美紀
李立群
高捷
高明駿
葵岳動
顔正國
載立忍
柏原