マグノリア(1)
早くもアカデミー賞作品賞、男優賞、監督賞ほか、最有力の声!
見たことのない何かに…、すべての人々が遭遇する。
そこに希望は…
20世紀の最後を生き抜く、愛と希望のものがたり。
『マグノリア/MAGNOLIA』
1999年/アメリカ映画/187min/ニューライン・シネマ プレゼンツ
ジョアン・セラー、グラーディ・フィルム・カンパニー プロダクション
カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD、SDDS/日本語字幕:戸田奈津子
オリジナル・サウンドトラック:ワーナーミュージック・ジャパン
提供:日本ヘラルド映画、ポニーキャニオン/配給:日本ヘラルド映画
2000年3月丸の内ルーブル 他全国松竹・東急系にてロードショー!
<INTRODUCTION>
かつて誰も体験したことのない、想像を絶するカタルシスとの遭遇。それは、そ
の場所、その時間に出くわしたすべての人々に与えられた、次の時代への愛をか
けた“希望”との出逢いとなった。許されるはずのない過去が洗い流され、消え
ることがないと思っていた憎しみが癒されていく。
『ミッション:インポッシブル』『アイズ・ワイド・シャット』のトム・クルー
ズ最新作『マグノリア』は、まさに新時代の幕開けにふさわい、全米トップ・ジ
ャーナリスト大絶賛の感動作である。すでにアカデミー賞各賞で最有力との呼び
声も高まっており、今までにないトム・クルーズのセンセーショナルで傑出した
演技と最高にパワフルでオリジナリティにあふれたストーリー、そしてあっと驚
く見たことのないラストシーンが多大な衝撃と感動を観客に与えること必至であ
る。
『ブギーナイツ』で、アカデミー賞ノミネーションを始め、数々の賞に輝いたポ
ール・トーマス・アンダーソン監督が、LA郊外に住む12人の人々の生き様を通じ
て描くこの物語は、親子の絆、孤独、愛し合うことの難しさといった現代人なら
だれもが抱える悩みや痛みを、24時間という時間の中で一気に見せつけ、思いも
つかないエンディングで解決していく。
死の床で息絶えんとするテレビの大物プロデューサー、彼が昔捨てた息子、プロ
デューサーの若い妻、看護人、癌を宣告されたテレビのクイズ番組の司会者、彼
を憎む娘、彼女に人目ぼれする警官、番組でおなじみの天才少年、そして…。一
見何の繋がりもない彼らが、不思議な糸に操られて大きな一つの物語に結び付け
られていく。
アカデミー賞で締め括られる各賞レースの先陣ともいえるナショナル・ボード・
オブ・レビュー(G・W・グリフィス賞)では出演者全員が集団演技賞を受賞す
るといった快挙を成し遂げ、ひとくせもふたくせもある出演者のコラボレーショ
ンは目を見張るほどである。SEXの教祖というスキャンダラスな役どころを、
これまでのイメージを打破して熱演したトム・クルーズ(ゴールデン・グローブ
賞助演男優賞ノミネート)を始め、彼の父親役でまさに死にゆくTVプロデュー
サーを演じる『大統領の陰謀』『ジュリア』のオスカー俳優、ジェイスン・ロバ
ーズ、遺産目当てでそのプロデューサーと結婚するが、次第に彼を心から愛する
ようになる若い妻役の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』『ブギーナ
イツ』(オスカー・ノミネート)のジュリアン・ムーア、プロデューサーの看護
人を演じる『ブギーナイツ』『ビッグ・リボウスキ』の性格俳優、フィリップ・
シーモア・ホフマン他、『エアフォース・ワン』『トゥルーマン・ショー』のフ
ィリップ・ベイカー・ホール、『ファーゴ』『ブギーナイツ』のウィリアム・H・
メイシー、『カジュアリティーズ』『デイズ・オブ・サンダー』のジョン・C・
ライリー、『スクープ・悪意の不在』『未知との遭遇』のメリンダ・ディロン、
『いまを生きる』『イレイザー』のメローラ・ウォルターズなど多彩な顔ぶれが
鮮やかで豊かな人間ドラマのタペストリーを紡ぎ出す。
スタッフも撮影のロバート・エルスウィット、衣装、美術のマーク・ブリッジス
などポール・トーマス・アンダーソンとは『HARD EIGHT』『ブギーナイツ』から
組んでいる息の合った才能が結集し、さらに視覚効果を『ジュラシック・パーク』
や『スターウォーズ特別編』に関わったジョー・レッテリ、『エイリアン4』の
ジョセフ・グロスバーグ、そしてクリーチャー・エフェクトに『ゴーストバスタ
ーズ』『アビス』のスティーブ・ジョンソン等が最高の技術で、想像を絶する驚
異のラストシーンを最大限に盛り上げている。
また、エイミー・マンが主題歌を心の奥深くに響く旋律で歌い上げ、映画の感動
と情感を高めている。
20世紀を締めくくる作品として『マグノリア』は、見るものの胸に大きな感動を
もたらす。批評家たちの絶賛の声が高まる中で、アメリカではトム・クルーズを
始めとして俳優陣はもちろんのこと、監督、脚本、撮影、音楽、視覚効果など多
岐に渡ってオスカー・ノミネーションの可能性が囁かれて始めている。