『アメリカン・アニマルズ』が5月17日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー致します。
本作は、2004年アメリカ トランシルヴァニア大学で実際に起きた事件を描いた、100%リアルクライムムービーです。犯人は大学生4人組、狙うは図書館に保管された12憶円のヴィンテージ本。犯罪初心者の彼らは、『レザボア・ドッグス』や『オーシャンズ11』など、往年の犯罪映画をお手本に強盗計画を企てていきます。何一つ不自由なく生活する4人を犯罪に駆り立てたものとは一体何だったのか?そして前代未聞の計画は成功することができるのか? 

この衝撃の実話の映画化を手掛けたのは、ドキュメンタリー映画『The Imposter』で英国アカデミー賞最優秀デビュー賞を受賞し、長編ドラマとしては本作が初監督作品となるバート・レイトン。事件を起こした本人たちを劇中に登場させ、ドキュメンタリーとドラマのハイブリッドにスタイリッシュな映像と音楽を盛りこみ、センセーショナルな作品を誕生させました。
本作で、犯罪に手を染める大学生4人組の中で一番の小心者を演じたのが、『ダンケルク』『聖なる鹿殺し』などでその強烈な存在感を見せつけたバリー・コ-ガン。今年、英国アカデミー賞(BAFTA)にて、昨年1年間で優れた才能を開花させた若い俳優を表彰するライジングスター(新人)賞にノミネートされました。過去にはクリステン・スチュワートやトム・ハーディ、トム・ホランドらが獲得しており、まさにスター俳優の登竜門となっている賞です。

そんな、映画界から注目を集めるバリー演じるスペンサーは、画家になることを目標に平穏な学生生活を送っているものの、自分には何かが足りないと思い悩みます。後世に残る傑作を生みだしてきた画家たちは、困難を乗り越えてこそ素晴らしい作品を残してきたけれど、自分の人生はあまりにも平凡だと。そんな中、彼が学校案内の最中に出会ったのが、図書館に保管される12憶円をも超える値が付く『アメリカの鳥類』。これを盗み出せば自分は変われる、そう信じて少しずつ道を踏み外していく姿を、バリーは繊細に演じます。本作では兎に角弱気なキャラクターを演じたバリーですが、二日酔いで撮影に挑み、撮影中に寝落ちした挙句前日のセリフを言い放つという珍エピソードも。そんな彼のことを、共演したエヴァン・ピーターズは「バリーは野獣さ」と一言。自身の演じたスペンサーに対して、バリーは「本を盗むことが彼にとっては冒険になるんだ。お金はおまけに過ぎない。それは本を転売する事じゃなくて、それ以上のものなんだ。彼はすべてを投げうって荒野へと進んでいく類の男だよ。」と分析します。本作でも新しい魅力を振りまいてくれるであろうバリー・コーガンの演技をお楽しみに!

監督・脚本:バート・レイトン『The Imposter』(英国アカデミー賞受賞) 出演:エヴァン・ピーターズ、バリー・コーガン、ブレイク・ジェナー、ジャレッド・アブラハムソン
提供:ファントム・フィルム、カルチュア・パブリッシャーズ 配給:ファントム・フィルム 原題:American Animals  
(2018年/アメリカ・イギリス/116分/スコープサイズ/5.1ch) phantom-film.com/americananimals/
© AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018