この度、坂本龍一、宮島達男、石内都、tofubeats、和田彩花(アンジュルム)ら、社会に向けて作品を発信し続けるアーティストよりコメントが寄せられた伝説のドイツ人芸術家、ヨーゼフ・ボイスのドキュメンタリー映画『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』が3月2日(土)より、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、横浜シネマリンほか全国順次公開いたします。

本作では、「芸術」概念を社会運動や政治の領域まで”拡張”するべく、社会を挑発するボイスの姿を収めた資料映像によって、言葉や思想をも作品とするボイスの至言・名言が鮮やかに、生々しく、そして力強く蘇ります。

映画の公開に合わせ、音楽×アート×社会をひとつにつなぐ都市型フェスティバル「THE M/ALL」第二回無料開催のためのクラウドファンド・プロジェクト「100 VOTE T-Shirts PROJECT」にて映画『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』オリジナルTシャツを販売する事が決定いたしました。販売方法は、特設サイトからのオンライン購入のみ。2月15日(金)10:00より受注を開始いたします。

また、このプロジェクトに合わせてアップリンク吉祥寺では、「現代の社会彫刻 Vol.1 “MAKE SOME NOISE”- THE M/ALL -」と題した企画展を2月23日(土)より開催いたします。
これは本作公開記念の企画展示「現代の社会彫刻」第一弾の展示です

映画『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』×THE M/ALL
オリジナルTシャツ 
“自己決定=創造性=自由=芸術 2(拡張された)” ※2は二乗
※2月15日(金)より受注販売開始

●”自己決定=創造性=自由=芸術²(拡張された)”について
“自己決定=創造性=自由=芸術 2(拡張された)”は、ヨーゼフ・ボイスというドイツ人アーティストが1984年に東京藝術大学で行なわれた討論会で黒板に記した言葉です。この言葉には、「誰もが社会を作り上げる芸術家である」「本当の資本とは貨幣ではなく、人間の創造性だ」と訴え続け、既存の「芸術」の領域を社会運動や政治まで拡張しようとするボイスの思想が反映されています。

映画『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』では、ボイスの「芸術」の根底には、独裁政権下の戦争で彼自身だけでなく社会が負った傷への眼差しがあったことを明らかにします。”自己決定=創造性=自由=芸術 2(拡張された)”は、ボイスが”傷”を見つめた先に導いた”民主主義はいつか実現する”という夢を実現するための方程式なのです。

●コンセプト
映画では来日の理由や様子は挿入されるのですが、討論会の内容と黒板は登場していません。当時の記録によると、ボイスの作品や活動に批判的で「芸術」を限定的に捉えている学生たちの質問に対して、ボイスは自らの思想を正確に伝えようと真摯に回答していることがわかります。この過程で「自己決定=創造性=自由=芸術 2(拡張された)」を黒板に記します。ドイツ語に日本語が唐突に融合するデザインは、自己決定の連なりが社会を構成し、誰もが社会の一員であるという当事者性が高まる作用を期待したものです。来日から35年、2019年の日本でボイスの言葉/思想は大学の外へ。劇場、そして路上、あらゆる生活圏で出現することになります。(デザイン:千原航) 

【販売期間】2019年2月15日(金)~2019年3月3日(日)
【購入方法】THE M/ALL特設サイトにて ※オンラインでの受注販売のみ
 >THE M/ALL 特設サイト https://the-mall.stores.jp/
【発送時期】3月中旬
【販売価格】3,500円(税込)
【Tシャツの売り上げについて】
 Tシャツの売り上げは、制作実費を除いた収益の半分を『THE M/ALL 2019』の無料開催実現のための運営費として使用します。
 ※Tシャツは完全受注生産を予定。
 ※オーダー方法・期間などの詳細については販売サイトをご覧ください。

参加アーティスト制作のTシャツや第一回THE M/ALLを回顧する企画展を開催

現代の社会彫刻 Vol.1 
“MAKE SOME NOISE”
– THE M/ALL –
アップリンク吉祥寺 ギャラリーにて開催

映画『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』の公開を記念して、アップリンク吉祥寺にて「現代の社会彫刻」をテーマにしたギャラリー企画展を開催します。
「社会彫刻」とは、ヨーゼフ・ボイスが提唱した概念であり、「どんな人間も自らの創造性を用い未来に向けて社会を彫刻することができる」という呼びかけです。

第一弾として「音楽×アート×社会をひとつにつなぐ、カルチャーのショッピングモール」をテーマにした都市型フェスティバルTHE M/ALLによる“MAKE SOME NOISE”展を開催します。
THE M/ALL第二回の無料開催にむけたクラウドファンド・プロジェクト「100 VOTE T-Shirts PROJECT」で販売される数々のアーティストによるTシャツを展示するほか、昨年開催されたTHE M/ALLを回顧する内容の展示を予定しています。

【開催期間】
2月23日(土)~3月13日(水)

【会場】
アップリンク吉祥寺(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-5-1 吉祥寺パルコ地下2階)

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THE M/ALLとは?
2018年よりスタートした「音楽xアートx社会をひとつにつなぐ、カルチャーのショッピングモール」をテーマにした都市型フェスティバル。
日本を代表する文化の発信地・渋谷を舞台に、WWW、WWWX、 WWWβ、GALLERY X BY PARCOの4会場を横断して開催。

「若い世代を中心に全ての人がカルチャーに触れ、学ぶことのできる機会をつくる」という理念のもと、クラウドファンディングを実施したところ、目標額を大きく超える支援を達成し、完全無料開催という快挙を実現。2018年の参加アーティストはコムアイ、Gotch( ASIAN KUNG-FU GENERATION)、田我流など、メジャーからアンダーグラウンドまで幅広いラインナップで、会場となったWWWの最高動員記録を塗り替えるなど、大きな盛り上がりを見せた。

2019年秋の無料開催を目指し、「100 VOTE T-Shirts PROJECT」を2019年1月より始動。

100 VOTE T-Shirts PROJECT とは?
「音楽×アート×社会をひとつにつなぐ、カルチャーのショッピングモール」をテーマに開催される都市型フェスティバル”THE M/ALL”第二回の無料開催のためのクラウドファンド・プロジェクト。

多くのメッセージTシャツの中から、「わたしはこれ」と思えるものを、自らの手で選ぶこと。そして、それぞれの日常の中でそのメッセージを身に付けること。それもひとつの「投票(VOTE)」であるという考えのもと、様々な分野のデザイナー、アーティスト、フォトグラファーとコラボレーションし、100種類のメッセージTシャツを製作・販売。

Tシャツデザインのモチーフになるのは、社会問題や政治的イシュー、カルチャーについてのメッセージから、日々の生活の中にある身近な事柄をテーマにしたものまで多種多様に展開。

彼は社会を彫刻した。
映画『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』
2019年3月2日(土)より、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、横浜シネマリンほか全国順次公開