映画『シスターフッド』映画監督、俳優、ミュージシャン、漫画家、詩人、コラムニストの皆さんから応援コメント到着
第14回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門に正式出品されることが決まった映画『シスターフッド』(3月1日よりアップリンク渋谷にて公開)は、ドキュメンタリー映画では、学生団体「SEALDs」の活動を追った『わたしの自由について』(2016)が北米最大のドキュメンタリー映画祭・HotDocsに正式出品、毎日映画コンクール ドキュメンタリー部門にノミネートされ、劇映画では、『Starting Over』(2014)が東京国際映画祭をはじめ、国内外10以上の映画祭に正式招待され高い評価を得た西原孝至監督が、初めてドキュメンタリーと劇映画を織り交ぜて制作したモノクロ映画。
西原監督は、2015年から、東京に住んでいる若い女性たちの生き方をオムニバスで紹介するドキュメンタリー映画を作ろうと動き始めたが、2017年10月に#MeToo運動が広がると、劇映画部分を思いつき、4年間撮り貯めてきたヌードモデルの兎丸愛美(うさまる・まなみ)とシンガーソングライターのBOMI(ボーミ)の生活を追ったドキュメンタリーに加え、新たに劇映画の要素を撮影し、1本の映画にまとめた。
兎丸も出演する劇映画部分で、フェミニズムに関するドキュメンタリーの監督・池田を演じるのは、『イエローキッド』(監督:真利子哲也)に主演し、河瀨直美プロデュースの日韓合作映画『ひと夏のファンタジア』(監督:チャン・ゴンジェ)で韓国でも注目される岩瀬亮。西原監督が2014年に監督した実写映画『Starting Over』に出演した遠藤新菜(『無伴奏』)、秋月三佳(『母さんがどんなに僕を嫌いでも』)、戸塚純貴(『銀魂2 掟は破るためにこそある』)が再集結し、それぞれ、兎丸の友達の女子大生・美帆、池田の彼女、美帆の彼氏を演じる。また、秋月演じるモデル・女優の後輩役として、「新潟美少女図鑑」で注目を集め、テレビ東京の音楽番組「音流〜ONRYU〜」のMCも務める現役女子高生で女優の栗林藍希(あいの)も出演。
ドキュメンタリーと劇映画が交錯する本作で、遠藤は、美帆という役を演じつつも、映画『TOURISM』(監督:宮崎大祐)で共演してプライベートでも仲の良いモデル・女優のSUMIRE(『リバーズ・エッジ』)と共にドキュメンタリー部分にも出演し、女性としての生きづらさについて語り合う。
この度、公開に先駆けてご覧になった映画監督、俳優、ミュージシャン、漫画家、詩人、コラムニストの皆さんから応援コメントが寄せられました!
<深澤真紀(獨協大学特任教授・コラムニスト)>
シスターフッドとは、
「同じ女だからわかりあえる」ということではなく、
「いろいろな女がいること」を認め合うことなのだ。
<暁方ミセイ(詩人)>
ドキュメンタリーと劇が混ざり合う作品のなかで、「女性解放」という言葉に収まりきらないものをまるごと届けようとしている。花であることをやめた彼女たちの色彩は、モノクロのスクリーンから苦しくも愛おしくほとばしり、終わりまで引き込む。わたしたちは女性の幸せではなく、人間の幸せから考え始めなくてはならない。
<矢崎仁司(映画監督)>
女性たちを正面から映し撮ったCUTが忘れられない。彼女たちはきっと私たちを見つめている気がする。この映画は、もう一つの『ストロベリーショートケイクス』だと思った。
<大九明子(映画監督)>
ちゃんと言葉にする彼女たち。その言動はまぶしい。私はちょっと照れつつも、「花」ではなく「花火」でいようとする彼女たちの中に自分を探していた。男の人も、『シスターフッド』の中にご自分を探してみたらどうでしょう。
<野尻克己(映画監督)>
ドキュメンタリーとフィクションの間を登場人物は交錯する。
だが、着地点は驚くほど爽やかだ。
もう一度人間を愛したくなる映画。
<松本正道(アテネ・フランセ文化センター)>
いい映画ですね。
監督のどこか自信なげなところと決然と語る女性たちの対比が面白かったです。
撮影も素晴らしいですね。美しい画を撮ろうとするのではなく、作品にとって的確なショットが選ばれていると思いました。
映画美学校ドキュメンタリー・コースに一度は在籍された方が、このような「ジャンル分け自体を無効にする」(佐藤真さんの開講のメッセージ)傾向を持った作品を作られたことに、佐藤真さんがご存命ならばきっと喜ばれたと思います。
※差出人の許可を得てメールから転載
<大下ヒロト(俳優)>
モノクロの映像が、登場する一人一人の色に染まっていった。しかし、その色がどんな色なのか、確かめる必要はない。その人の色を勝手に決めてしまうという事は、勿体無い事だから。
だけど、それは物凄く綺麗な色でした。
<中野ミホ(Drop’s ボーカル)>
まる、さんかく、しかくのどれでもない、
私たち、私のかたち。
夏の夜風と、リアルな隙間が心地よくて、どきっとする。
それぞれの今日がまた、からまったり、ほどけたりして続いていくから。
私もひとりの私を生きよう、と思いました。
<瀧波ユカリ(漫画家)>
山手線の外側。遠すぎる理想。匂やかな野心。ありあまる不安。作り慣れた素顔。時代の先っぽで震えてる。それでもだいたい笑ってる。そんな彼女たちと手を振りあいたい気持ちになった。
<あらすじ>東京で暮らす私たち。
ドキュメンタリー映画監督の池田(岩瀬亮)は、フェミニズムに関するドキュメンタリーの公開に向け、取材を受ける日々を送っている。池田はある日、パートナーのユカ(秋月三佳)に、体調の悪い母親の介護をするため、彼女が暮らすカナダに移住すると告げられる。
ヌードモデルの兎丸(兎丸愛美)は、淳太(戸塚純貴)との関係について悩んでいる友人の大学生・美帆(遠藤新菜)に誘われて、池田の資料映像用のインタビュー取材に応じ、自らの家庭環境やヌードモデルになった経緯を率直に答えていく。
独立レーベルで活動を続けている歌手のBOMI(BOMI)がインタビューで語る、“幸せとは”に触発される池田。
それぞれの人間関係が交錯しながら、人生の大切な決断を下していく。
【出演】
兎丸愛美 BOMI 遠藤新菜 秋月三佳 戸塚純貴 栗林藍希 SUMIRE 岩瀬亮
【スタッフ】
監督・脚本・編集:西原孝至 撮影:飯岡幸子、山本大輔 音響:黄永昌 助監督:鈴木藍
スチール:nao takeda 音楽:Rowken
製作・配給:sky-key factory
(c) 2019 sky-key factory 2019 / 日本 / モノクロ / 87分 / 16:9 / 5.1ch
公式サイト:https://sisterhood.tokyo Twitter:@sisterhood_film
facebook: @sisterhood.film.2019 instagram:@sisterhood.film