この度、弊社配給の『レフ・クレショフ傑作選』(ユーロスペース他、全国順次公開)の公開初日が 『レフ・クレショフ傑作選』2013年8月17日(土)に決定いたしました。
また、イベント上映として、初日8月17日(土)に山崎バニラ活弁付き上映 山崎バニラ活弁付き上映( 「ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険」)、8月22日(木)に柳下美恵ピアノ生伴奏付き上映 柳下美恵ピアノ生伴奏付き上映( 「二人のブルディ」 )を行うことも決定いたしました!(場所:ユーロスペース、各回21:10開演。両氏プロフィールは別紙参照。)

ロシア帝国からソビエトへと体制が移った、激動の1910〜20年代のロシア。芸術でもロシア・アバンギャルドという新しいムーブメントが生まれた時代に、映画においてその先頭にたったレフ・クレショフ(1899-1970年)は、“クレショフ効果”に代表されるモンタージュ理論を打ち立て、現代映画の基礎を築き上げました。彼の理論はアルフレッド・ヒッチコックやセルゲイ・エイゼンシュテインなど偉大な巨匠から現代の映画作家まで、あらゆる映画作家に大きな影響を与えています。
また、若くして世界初の国立映画学校の教授となったクレショフは、クレショフ工房と呼ばれる実験的なワークショップを主宰し、フセヴォロド・プドフキンやボリス・バルネット、エイゼンシュテインなどを育成したことも、映画史に残る大きな功績となっています。
クレショフが自身の理論を元に作り上げた映画は、奇想天外なコメディから、シリアスなサスペンス、ロシア内戦をテーマにした重厚な人間ドラマなど様々なジャンルにわたり、いずれも発想力にあふれたアートなエンタテインメント作品として高い評価をされています。この度、クレショフの傑作3作品を一挙上映いたします。

『ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険 『ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険』
1924年/73分/b&w/サイレント
後の巨匠バルネットやプドフキンが出演する記念すべきクレショフ工房 第1回作品。アクションと風刺満載の伝説の奇天烈コメディ。

『掟によって』
1926年/80分/b&w/サイレント
クレショフが自認する最高傑作。クレショフの映画理論を更に進化させた重厚で緊迫感のある異色のサスペンスドラマ。

『二人のブルディ 『二人のブルディ 二人のブルディ』
1929年/65分/b&w/サイレント
主観ショット等、後の映画に影響を与えた撮影技法が随所に光る、戦乱を舞台にした道化師達の人間ドラマ。日本初公開!

『レフ・クレショフ傑作選 『レフ・クレショフ傑作選』イベント上映 』イベント上映
日程およびゲストプロフィール 日程およびゲストプロフィール

<イベント上映>

●山崎バニラ活弁付き上映
日程:初日8月17日(土)
作品:『ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険』

●柳下美恵ピアノ生伴奏付き上映
日程:8月22日(木)
作品:『二人のブルディ』

予告編
http://youtu.be/KJV2VLmVoWM

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa