この度、竹中直人監督最新作、映画『R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私』(配給:よしもとクリエイティブ・エージェンシー)の原作となった蛭田亜紗子著『自縄自縛の私』の文庫本が、12月1日に新潮文庫より発売することが決定しましたことをお知らせいたします。本文庫には、竹中直人監督による書き下ろし解説も付いております。

「蛭田亜紗子『自縄自縛の私』(新潮文庫刊)」
どうしてそんなことを? と訊かれたならば、魔がさしたから、としか答えようがない。縄はどんな抱擁よりもきつく、私の躰と心を抱きとめる──。仕事に追われる日々の合間、自分を縛ることを密かな楽しみにしている「私」を描いてR-18文学賞大賞を受賞した表題作、女子高校生の初恋が瑞々しい「渡瀬はいい子だよ」など、“不器用さ”すら愛おしい女の子たちをめぐる、全6編。

新潮文庫刊 12月1日発売、定価515円(税込)

蛭田亜紗子/著
1979年札幌市生れ2008年「自縄自縛の二乗」で第7回女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞し、同作品を改題・収録した『自縄自縛の私』(新潮社)でデビュー。2011年震災復興チャリティ同人誌「文芸あねもね」に、短篇「川田伸子の 少し特異なやりくち」を発表(のち、新潮文庫『文芸あねもね』所収)。最新の著作は『星とモノサシ』(マーブルトロン)。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=50050

執筆者

Yasuhiro Togawa