10月20日(土)公開の園子温監督最新作『希望の国』が、10月5日(金)〜7日(日)に宮城県気仙沼市にて開催される三陸映画祭にて、クロージング上映されることが決定致しました!

本映画祭の上映会場は、市内の既存のホールに加え、被災した建物を劇場として使用。大小合わせて10以上の劇場を気仙沼市に出現させるという手作りの映画祭です。映画祭の趣旨に賛同し、公開前では異例の無料上映をいたします。

先日トロント国際映画祭にて最優秀アジア映画賞を受賞し、日本映画で唯一の快挙を果たした園監督が本作のロケ地でもある気仙沼に感謝の気持ちを込めて凱旋上陸、この地の映画祭のクロージング作品としてジャパンプレミア上映を致します。

★園子温監督のコメント★
「だから頑張れと、みんな頑張れと。みんなに言いたい。個人が、一人一人が、頑張るしかない。今は、誰も頼るわけにはいかない時代。国も偉いひとも、助けてくれない。だから頑張れと。生きとし生ける物、者、モノ。みんなが元気で健康でありますようにと、日々、祈ることで、映画は存続するものだと信じています。俺も頑張れと。みんなもがんばれ!と。
映画とは、本物の命を守るために、生きる活力になればと、心の底からそう思い、作り続けたい。だから頑張れと。今年も、気仙沼で頂いた暖かいジャンパーを着て、歩きたい。
この映画祭に乾杯。」

★三陸映画祭 気仙沼プラザホテル 堺丈明 支配人(三陸映画祭実行委員)コメント★
「わたしたちの暮らす町『 気仙沼 』は、あの日未曾有の災害に襲われました。普段の生活が混乱に陥り、人々は次第に広がる絶望感に気持ちが焦りました。そして、三陸沿岸での津波の被害だけかと思った矢先、福島県の原発が爆発したとの報道に更なる絶望感を覚えました。
それから1年半が経過した今、全国各地からのご支援のおかげで復旧が進むなか、日に日に感じられる震災の風化・・・忘れてはいけない。わたしたちは伝えていかなければいけない・・・そんな想いが芽生え始めたとき、園監督の『希望の国』に出会いました。
園監督が伝えようとする被災地の“現状”を全国の皆さんに知っていただき、忘れないでほしい……
心からそう願い続けます。」

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執筆者

Yasuhiro Togawa