7/20に米国コロラドの映画館で銃乱射事件が発生したことにより、『ダークナイト ライジング』と同日の7/28(土)に公開致します『ゴッド・ブレス・アメリカ』も、少なからぬ影響を受けております。様々な反響が懸念される中、本作は予定通りシネマライズほかにて上映することが決定致しました。

本作の内容は、人生に疲れ自暴自棄になった中年男フランクが、腹の立つ「社会のバカ」をせん滅の旅に出るというもの。問題のシーンは物語中盤に起こる。映画館を訪れたフランクと相棒の女子高生ロキシーは映画の上映中、マナーの悪い若者達に腹を立て、手にした銃で彼らを射殺する。バイオレンスが炸裂すると同時にコミカルな展開も見られ、予告編にも登場する名シーンである。
皮肉にも、この場面と同じ事態が 7/20、米国コロラドの映画館で起こってしまった。この惨事の影響を受けた『ダークナイト ライジング』と同日の、7/28(土)公開の本作。事件後、マスコミ各社や公開を待ち望む映画ファンから、上映の可否の問い合わせが相次ぐなど反響も大きい中、配給側は十分に検討を重ねた結果、本作の上映決行を決定。場面のカットや予告編上映の自粛も行わないこととなった。
この決定に関して配給側は以下のようにコメントしている。

コロラドの『ダークナイト ライジング』上映中の一件は、まさに『ゴッド・ブレス・アメリカ』の本編にあるそのままの出来事が実際に起こってしまったような事件でした。
しかも事件の1週間後に日本でこの2本の作品が同日初日で公開されるというタイミングで、一部からは「不謹慎だ」と思われるかも知れませんが、映画と事件はまったく別物です。
『ゴッド・ブレス・アメリカ』に限っていえば、劇場で映画の主人公に合わせて「中年男&女の子割引」を実施したり、R15 と言うこともあり、親子で見られる「ほのぼのバイオレンス映画」。過激すぎて笑えます。
事件とは切離して、エンターテイメントとして楽しんで頂きたいです!

株式会社トランスフォーマー 宣伝プロデューサー 叶井俊太郎

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執筆者

Yasuhiro Togawa