日本を代表するコメディアン、志村けんさん(62)がこの度、初めてハリウッドアニメーション作品の声優を務めることになった。志村さんが日本語吹き替え版の声優を務めるのは、10月6日(土)に日本で公開されるユニバーサル映画『ロラックスおじさんの秘密の種』。志村さんは主人公の不思議な森の住人、「ロラックスおじさん」を演じる。
 本作は、本物の木が1本も生えないほど環境が悪化した世界。全てが人工で出来た街に住む少年テッドが、好きな女の子のために一度も目にしたことがない本物の木を求めて街の外に飛び出し、荒廃した土地に住む偏屈老人ワンスラーの助けを借りながら、本物の木を手に入れるカギを握る”不思議な森の住人ロラックスおじさん”に出会うため奮闘するアドベンチャームービー。

 今年100周年を迎えるユニバーサル・スタジオと『怪盗グルーの月泥棒 3D』が世界的に大ヒットし、今や世界のトップアニメーションスタジオとなった、イルミネーションが共同で制作する第二弾3Dアニメーション大作。アメリカでは既に公開し、現在『ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル』を超える全米興行収入2億ドル突破の大ヒット中。世界各国でも有名人が吹替えを担当。アメリカでは名コメディアン、ダニー・デビートがロラックスおじさんを、この他イケメン若手No.1俳優のザック・エフロンやグラミー賞受賞歌手テイラー・スウィフトなどが声を担当。1作目の『怪盗グルー〜』では韓国で少女時代、日本でも笑福亭鶴瓶師匠と芦田愛菜ちゃんが声優を務めるなど、注目の人物が担当してきた。今回も、志村さんのほか、パートナーとして愛菜ちゃんのような存在も検討しているという。

 志村さんは、以前、ドリフターズ全員で出演した人気人形劇「ヤンマーファミリーアワー 飛べ!孫悟空」(1977年10月11日〜1979年3月27日までTBS系列でOA)で孫悟空の吹き替え経験はあるが、ハリウッドアニメーションのみならず映画の吹き替えは今回が初挑戦となる。今回のハリウッドデビューについて志村さんは、
「今まで変なおじさんを自分自身好き勝手に演じてきたけれど、今回は世界で大ヒットしているアニメーションの、しかも森を守る不思議なおじさんを演じるのでちょっと緊張します。この歳で新しいことにトライすること、まさかハリウッドデビューなんてちょっと照れちゃうけど、でもやっぱり好きに演じて楽しんでみたいと思います。楽しみしてください!ダッフンダァ〜♪」と気合十分。

 日本で”おじさん”といえば志村さんの他に右に出る者がいない存在。”おじさん”の真骨頂が見られることに期待しよう!

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執筆者

Yasuhiro Togawa