1月25日火曜の朝、アレクサンダー・ペイン監督は『ファミリー・ツリー』公開のため、イタリアのローマにいました。「賞レースの時期というのは、2つの解釈ができる・・・」ペインはそう語ります。「名声の数だけプレッシャーが増えるけど、そういったもの全てに感謝しているよ。」
アカデミー賞5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、編集賞)にノミネートされた『ファミリー・ツリー』ですが、ペイン監督はよく一緒に仕事をするケヴィン・テントがノミネートされた編集賞にも大変関心を持っており「ケヴィンにとって、編集賞がこれから多く獲得するであろう賞の最初の受賞になることを祈ります」と仲間への気持ちも語りました。

ゴールデン・グロ−ブ賞で作品賞と主演男優賞(ジョージ・クルーニー)を受賞し、アカデミー賞でも主要部門のノミネートを果たした本作。主演男優賞大本命のクルーニーとあわせて、作品賞への期待も高まっています。3Dやサイレント映画の対抗馬を上質な家族映画が凌駕するか!? 派手な衣装や大掛かりなセット、大音響によるサウンド効果など一切なしの本作が、その質で勝負し、秀作揃いのノミネート作の中から抜きんでて、アカデミー賞作品賞を獲得するかにもぜひともご注目ください!

アカデミー賞の発表は、2月26日(日)となりますので引き続き『ファミリー・ツリー』の動向にご注目いただけますようお願いいたします。

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執筆者

Yasuhiro Togawa