今年ニ年目をむかえた「午前十時の映画祭」。洋画離れが進む若年層に、“劇場で名作を見ることの感動”を知ってもらおうと、夏休みを利用して中学生向けの映画授業を行いました。
映画授業が行われたのは佐賀県佐賀市内の映画館シアター・シエマ。7月27日から29日の3日間で市内の学校法人佐賀学園成頴(セイエイ)中学校の一年生から三年生の約300名が『ショーシャンクの空に』を鑑賞。鑑賞後は森永和雄校長やシアター・シエマの重松恵梨子劇場支配人を囲んでの座談会も開かれました。
今まで古い映画はあまり見たことがないという生徒たちからは「今まで見た映画と違い、なんだか心に響いた」「将来映画を作ってみたい」「今まで見た映画の中でNo.1!」など感想も。森永校長も「夏休みの良い思い出として生徒たちの心に残ると嬉しい。今後この中から映画を志す生徒が出てきたら嬉しい」と語っていました。
佐賀県では映画好きで知られる古川康(フルカワヤスシ)知事が第1回目の「午前十時の映画祭」が始まった当初より佐賀市での上映の誘致を積極的に行い、この度の映画授業が実現しました。近年、映画館での映画授業は、学校から劇場までの移動の難しさやカリキュラムの導入が難しくあまり行われていません。全国の郊外型シネコンを中心に開催されている「午前十時の映画祭」ですが、町の中心にある映画館の開催は町おこしや街の活性化にも効果を期待されています。

執筆者

Yasuhiro Togawa