ヤバい! 凄い! 面白い!
評判が、評判を呼び、すでに伝説のカルト・ムービーと化した空前の話題作、
その驚愕の全貌に、あなたは耐えられるか!?
百年を超える映画の歴史の中、これまで無数の猟奇殺人鬼やマッド・サイエンティストたちが、観る者を震え上がらせるおぞましい狂気や暴力をスクリーンで繰り広げてきた。だが、ここまで異常な妄想と邪悪なる欲望をもののみごとに映像化してみせた、とんでもない映画も他になかった。オランダからやってきたその映画の名は、『ムカデ人間』。ホラーを遥かに超えた恐怖と戦慄で、全世界に空前のセンセーションを巻き起こし、噂が噂を、評判が評判を呼んで、すでに各国で伝説のカルト・ムービーと化している<映画史上最大の問題作>にして、これこそ映画が到達した最狂の悪夢。ついに日本解禁となるその驚愕の全貌に、あなたは耐えられるか!?

7月2日、シネクイント にて レイトロードショー!(全国順次)

<監督のコメント>
初めての国際的ホラー映画を監督するにあたり、私は大変な物議を醸し、本当に恐ろしいと思われる作品を作りたいと考えていました。私にとって、最高のホラー映画とは、実際の生活に起こりうることを描く映画です。だからこの映画を観ている観客のみなさんにも、本作と同じことが起こるかもしれません。この映画のアイディアは、子供に性的いたずらをした男をテレビで目にした時、私が友人に話した悪趣味な冗談から生まれました。私は「罰として、男の口を太ったトラック運転手のケツの穴に縫いつけてしまえばいい」と言ったのです。このとても恐ろしいアイディアが、この映画のベースになりました。映画を現実的なものにしたくて、実際の外科手術を想定しながら物語を構築しました。ですからこの映画は医学的に100%正しいものです。外科医によれば、彼の病院で実際に人間ムカデをつくる手術をすることだって可能だということです。
私はある時、ナチスドイツの医師たちの実験台にされてしまうという悪夢を見たことがあります。だから、異常な手術を行うドイツ人医師(素晴らしい役者ディーター・ラーザーが演じる)というキャラクター設定は、メンゲレ医師のような悪名高きナチスの医師にインスパイアされて、すぐに思い浮かびました。

ヨーロッパでは、我々はたくさんのアメリカ製ホラー映画を観て育ちます。美しくて繊細なアメリカ人の女の子たちが、斧を持った狂った男に追いかけられるというような映画です。だから、この映画の物語も、2人のアメリカ人女性(アシュリー・C・ウィリアムスとアシュリン・イェニーが演じる)とともに始まらなければダメだと思いました。また、私は日本のホラー映画が好きなので、ムカデの先頭は日本人男優(北村昭博)に演じてもらいたいと思っていました。日本人だからこそ、女の子たちと同様、ドイツ人外科医とコミュニケーションを取ることができないのです。
多くのホラー映画は死の恐怖について描いていますが、私の映画にドラマ性を与えているのは、心理的にも肉体的にも強く長く続く人間の苦しみです。誰でも自分がムカデ人間の一部になってしまうことを想像するし、だからこそ、この映画を観ることは恐ろしくてクレイジーな経験になるのです。我々は今続編である『The Human Centipede Ⅱ(Full Sequence)』のポストプロダクション作業に取り組んでいます。この映画では12人がつなげられ、第一作が子供向けの玩具に見えるほど、細部まで強烈な映画になる予定です。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa