村上賢司監督最新「ラブドール 抱きしめたい!」
(配給:ゼアリズエンタープライズ/製作:エースデュース、ゼアリズエンタープライズ、マコトヤ)が、9月27日完成しました。
女性の「代用品」として作られたダッチワイフが、究極のアートとしても成長をとげています。
舞台は東京。9体のドールたちが、愛の家でくつろぎ、繁華街に、下町に、工場地帯にとエスコートされていくーー衝撃の愛のドキュ・ムービー。ある時は可憐に、そしてある時は頼りなげに佇んでる。まちがっても人を罵倒したりせず、ただただ、頼りにするのみ。しかも美人で、柔らかい。限りなく理想に近い恋人。
「夏に生まれる」「工場萌え」など日常のドキュメンタリーに浮遊するフィクションを独自の視点と手法で映像化してきた村上賢司の、「ラブホテルコレクション??甘い記憶」(9月26日(土)より公開中)に続くラブ・ドキュ シリーズ第二弾。
生身の人間の描写は5分もなく、1時間以上かけてラブドールの美しさを堪能するという仕掛。そんな本作の個性を活かすため、実験的な試みをいくつか行っています。セリフ無。ナレーション無。音楽を使わず、生音を活かしつつ音響効果で進行。撮影はムービーカメラでなく、最新鋭の一眼レフ・スチールカメラのビデオ機能を使用。人間には不可能だが、美しいドールこそが作りだす独自性を映しだしています。
本作の予告編は、9月21日より動画投稿サイト YouTube に登場。27日夜迄の1週間足らずで、3600viewを超える驚異的な視聴カウントをはじきだし、前日比500プラスでさらに上昇中。

THEATER
10月10日(土)より渋谷ユーロスペース、引続き 大阪・第七芸術劇場、名古屋・シネマテーク、高崎・たかさきシネマテーク、他にて公開

CAST/STAFF
出演:葵、小雪、めぐ、麗、愛、智子、キララ、空、凛(以上ドール)、加藤沙織
監督・編集: 村上賢司/撮影・カラコレ: 岩永洋/録音・制作・音響効果: 中川究矢/音響効果: 小山太一
ヘアメイク: 筒井智美(プシュケ)/人形演出: 林拓郎(オリエント工業)/構成・プロデューサー: 日下部圭子

SPEC
2009年/日本/カラー/HDCAM/プロジェクター上映/16:9/ステレオ/66分

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執筆者

Yasuhiro Togawa