ニヒルで知的、威容な存在感を放つ孤高の俳優・佐藤慶。メジャー映画からインディペンデント系まで幅広く横断しながら、作品に厚みと陰翳を与える名バイプレーヤーぶりを発揮してきました。今年で映画デビュー50年という節目の年を記念して、今なお現役で活躍されている俳優・佐藤慶の魅力に迫ります。
 主役の通り魔を演じ、複雑な内面性を表現して出色の演技となった「白昼の通り魔」や、重厚な語りが響く戦争ドキュメンタリーの傑作「東京裁判」。また、愛染恭子との本番シーンで話題となった「白日夢」など、至高の出演作27本を7週に渡り特集致します。なお「女医の愛欲日記」はニュープリントでの上映となります。
 

開催期間:2009年10月18日(日)〜12月5日(土)
     
開催場所:ラピュタ阿佐ケ谷
     
上映作品:
「無理心中 日本の夏」(1967年/大島渚)
「大悪党」(1968年/増村保造)
「あかね雲」(1967年/篠田正浩)
「関東破門状」(1971年/小沢啓一)
「悪名幟」(1965年/田中徳三)
「白い南風」(1961年/生駒千里)
「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」(1973年/増村保造)
「集団奉行所破り」(1964年/長谷川安人)
「わが命の唄 艶歌」(1968年/舛田利雄)
「処刑の島」(1966年/篠田正浩)
「銭のとれる男」(1966年/村野鐵太郎)
「人間」(1962年/新藤兼人)
「やくざ番外地」(1969年/西村昭五郎)
「祇園の暗殺者」(1962年/内出好吉)
「帰って来たヨッパライ」(1968年/大島渚)
「悪人志願」(1960年/田村孟)
「ギャング同盟」(1963年/深作欣二)
「東京裁判」(1983年/小林正樹)
「四谷怪談 お岩の亡霊」(1969年/森一生)
「女医の愛欲日記」(1973年/深尾道典)
「鬼婆」(1964年/新藤兼人)
「無頼 人斬り五郎」(1968年/小沢啓一)
「竜馬を斬った男」(1987年/山下耕作)
「白日夢」(1981年/武智鉄二)
「鬼の棲む館」(1969年/三隅研次)
「日本の悪霊」(1970年/黒木和雄)
「白昼の通り魔」(1966年/大島渚)

入場料金:一般…1,200円、シニア・学生…1,000円、会員…800円、3回券…2,700円
     ※水曜サービスデー…1,000円均一

公式HP(http://www.laputa-jp.com/laputa/program/satoukei/

執筆者

Yasuhiro Togawa