「カナダのアニメーション特集」

■1,はじめに

 「ちいさなひとのえいががっこう」は子どものための映画学校を作るべく立ち上げられた、ボランティアによるサークルです。このたび、活動の一環として子ども向け上映会を7月2日に企画いたしました。
http://yaplog.jp/eigagakkou/

 今回はカナダで数多く制作されている短編アニメーションを特集上映します。普段、テレビで見慣れているアニメとはひと味違った、不思議な不思議なアニメーションばかりを7本上映します。特に実験的アニメーションの先駆者であるノーマン・マクラレンとイシュ・パテルの作品に焦点をあてて特集しました。
 「ちいさなひとのえいががっこう」では、7月30日(日)に渋谷「ユーロスペース」への映画館遠足を企画しており、そこで上映される『年をとった鰐&山村浩二セレクト・アニメーション』では、この二人の作品もそれぞれ上映される予定です。今回の「カナダのアニメーション特集」は映画館遠足への予習にもなります。

 子どもはもちろん、親にとっても楽しめるプログラムとなっています。
入場は無料。16mm映写機による上映で実際にフィルムが映写される様子も見ることが出来ます。

■2,開催概要

 主催:ちいさなひとのえいががっこう
 協力:都立日比谷図書館
 日時: 2006年7月2日(日) 14:00-
 会場:セシオン杉並2F・視聴覚室 (杉並区梅里1-22-32)
    →地下鉄丸ノ内線「東高円寺」駅徒歩5分、「新高円寺」徒歩7分
    →関東バス(中野 – 五日市営業所・吉祥寺)「杉並車庫前」 徒歩5分
    →都営・京王バス(阿佐ヶ谷 − 渋谷)「セシオン杉並前」 徒歩2分
   地図→https://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0030.htm
 料金:無料 (会場の都合で満員の場合はご入場をお断りする場合があります)
 ブログ:http://yaplog.jp/eigagakkou/
 お問い合わせ:ちいさなひとのえいががっこう(担当:岡崎)
   携帯:090-7132-8393 e-mail: cucumber49@hotmail.com

■ 3,上映スケジュール

【14:00 開始】
「カナダのアニメーション特集」 全7本
 上映の合間には休憩時間と、上映したアニメーション映画についての簡単な授業も行います。
【15:30 終了予定】

■4,上映作品の解説 (全7本)

「ブリンキティ・ブランク」 (5分/1955年/カナダ/カラー/原題:Blinkity Blank)
継続的アニメーションと間断的な映像を使用した、マクラレン・フィルムの実験映画。マクラレンは、視力と残像の持続性を効果的に用いている。彼は、同じ方法でフィルムにきずをつけて画を描いている。(別題:緑と色の即興詩)

「ペン先の音」 (6分/1951年/カナダ/白黒/原題:Pen point percussion/英語版)
ノーマン・マクラレンが、サウンド・トラックに筆やペンで手描きして、どのように合成音を作り出すか実験しているところを紹介。(別題:ペイントパーカッション・ペン先の音楽)

「星とストライプ」 (3分/1949年/カナダ/カラー/原題:Stars and stripes.)

アニメーション映画の実験。“星”と“ストライプ”が威勢よくマーチの調子にあわせてアクロバットを演じている。製作:ノーマン・マクラレン

「モザイク」 (5分/1965年/カナダ/カラー/原題:Mosaic.)
動き、色彩、音が独特の方法で作られた映画である。映画におけるオブ・アート(網膜に作用する画)の例である。製作:ノーマン・マクラレン

「隣人」 (8分/1952年/カナダ/カラー/原題:Neighbours.)
ノーマン・マクラレンは、この映画で普通に使われる絵、またはあやつり人形に動きを与える方法をとっている。これは1個の花をめぐって殴り合いをはじめ、とうとうその花ばかりでなく、自分たちの命をもなくしてしまうという比喩を描いたもの。アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞受賞作品。

「シンクロミー」 (8分/1971年/カナダ/カラー/原題:Synchromy)
ノーマン・マクラレンのアニメーション。画面にくりひろげられる構図と色彩は、音に同調して、次々と変化していく。ノーナレーション。

「パラダイス」 (16分/1988年/カナダ/カラー)
宮殿に住む聖なる鳥とよばれる不思議な鳥が、夕方になると王様を楽しませるために色や姿を変えて舞うのを、黒い鳥は羨望し、張り合う。幻想的な映像と音楽の調和が夢幻の世界に誘う。アカデミー賞短編アニメーションノミネート。作:イシュ・パテル

■5,「ちいさなひとのえいががっこう」とは…?

 「映画を勉強しよう!」をコンセプトに、子どもも親も一緒になって映画を楽しめる場を作りたい、とボランティアの有志が集まって活動を始めたサークルです。これまでに「こどもえいがかい」を8回開催してきました。第10回は8月26日(土)に、杉並区立中央図書館にて「おはなしくらべ」の開催を予定しています。また、7月30日には、渋谷「ユーロスペース」への映画館遠足を企画しています。
 始めて1年あまりの活動ですが、これからもいろいろな映画上映会で映画を楽しんだり、近くの映画館へ遠足に行ったり、映画の作り方の秘密を知るためのワークショップを企画しようと考えています。
 ただいま「ちいさなひとのえいががっこう」では、一緒に活動をしてくれるボランティア・スタッフ(年齢・職業関係なし!)と、一緒に映画を楽しんで観てくれる生徒を募集しています。
ブログはhttp://yaplog.jp/eigagakkou/
詳しくは、cucumber49@hotmail.com (岡崎)までお問い合わせください。