12月21日(日)まで東京都写真美術館で第5回NHKアジア・フィルム・フェスティバルが開催されているが、このフェスティバルを記念して15日に開かれたシンポジウムが21日(日)に「アジア・フィルム・フェスティバル〜監督たちからのメッセージ」として放送される。
 このシンポジウムにパネリストとして参加したのは、今回NHKの支援により新作を発表したアジアの新進監督たち。「アフガン・零年・OSAMA」でタリバン政権下の少女の苦難を描いたセディク・バルマフ監督(アフガニスタン)、「ストーリー・ビギンズ・アット・ジ・エンド」で寓話を用いて権力と人間の関係を浮き彫りにしたムラリ・ナイール監督(インド)、「戀之風景」でビジュアルにこだわりながらひとつの恋の側面を繊細に綴ったキャロル・ライ監督(香港)、「ハンター」で自然と人間の共生にダイナミックに迫ったセリック・アプリモフ監督(カザフスタン)。そのほか、小津安二郎トリビュート作品「5 five」で特別参加のイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督、映画評論家でアジアフォーカス福岡映画祭ディレクターの佐藤忠男氏、東京フィルメックス・プログラムディレクターの市山尚三氏、NHKアジア・フィルム・フェスティバル・プロデューサーの上田信氏が参加し、各国の現状と今後について語っている。

 放送は、NHK衛星第2で12月21日(日)21:30〜22:20、再放送12月23日(火)18:00〜18:50
2004年2月21日(土)21:00〜22:20にハイビジョンでの放送も予定されている。

 なお、今回、NHKの出資により制作された5作品は、ハイビジョンで2004年2月23日より5夜連続放映される予定だ。