第25回モスクワ国際映画祭の審査結果が29日発表された。今年は、一昨年の宮沢りえさん、昨年の市川実日子さんに続き、最優秀女優賞に、新藤兼人監督の「ふくろう」に出演した大竹しのぶさんが女優賞を受賞した。日本の女優が3年連続で受賞は、快挙である。
また、最新作「ふくろう」を出品した新藤兼人監督(91)は、特別功労賞も受賞している。

同映画は、嬬恋村フィルムコミッションが製作協力しており、戦後に国策で進められた「開拓村」を舞台に、最後の住民となった母と娘がダム工事関係者を次々に殺害する事件を描く。
新藤兼人監督にとっては、90歳を栄えに47本目にあたる新作であり、構想に28年をかけた悲喜劇で、最後の作品と語る意欲作。
公開は、未定。